資料請求

コラム

オンライン決済はどれを導入すればいい?基礎知識と導入メリットを解説

2025年10月1日

オンライン決済は、お客様には「ストレスのないスムーズなお買い物体験」を、お店には「業務効率の向上や売上アップ」をもたらす便利なシステムです。

クレジットカードをはじめ、後払い、電子マネー、キャリア決済など選択肢が多い一方で、自社の事業に合わない方法を選ぶと、手間やカゴ落ちの原因になることもあります。

この記事では、オンライン決済の基本的な知識から各種類の特徴を紹介しています。導入によるメリットや注意点、事業内容に合った選び方も解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

目次

オンライン決済とは?

オンライン決済は、インターネット上で商品やサービスの代金を支払える仕組みです。実店舗に行かずとも、スマートフォンやPCからいつでもどこでも支払いができるため、ECサイトには欠かせない存在です。

近年は、クレジットカード決済だけでなく、電子マネー、キャリア決済、オンライン銀行決済、後払いなど、多様な決済方法が用意されています。お客様が自分に合った方法でスムーズに決済できることで、購入率の向上につなげやすいのがメリットです。

さらに、支払い処理を自動で行えるシステムを使えば、日々の業務負担を減らすことも可能です。

オンライン決済システムの導入メリット

オンライン決済システムを導入すると、売上のアップや業務の効率化など、さまざまなよい効果が期待できます。ここでは、ECサイト運営に役立つ4つのメリットを紹介します。

利便性を確保し売上の向上が狙える

オンライン決済システムを導入することで、お客様の支払いやすさが高まり、売上アップにつながります。

商品に興味を持っても「いつもの支払い方法が使えない」「代引きは面倒に感じる」といった理由で購入を見送るケースは少なくありません。いわゆる「カゴ落ち」を防ぐためには、支払い方法の選択肢を充実させることが重要です。

オンライン決済を取り入れると、クレジットカードに加えて、キャリア決済、電子マネー、後払いなど幅広い決済方法を用意できます。お客様が慣れた方法でストレスなく支払いできることで、購入までスムーズに進んでもらいやすくなります。

決済処理を効率化できる

オンライン決済システムを導入すると、これまで手作業で行っていた入金確認や請求処理、帳簿付けといった業務が不要になります。

とくに、銀行振込やコンビニ決済のように注文と支払いにタイムラグがある場合、手動での入金管理やステータスの更新は非常に手間がかかります。オンライン決済システムであれば、手動での確認作業を大幅に削減し、ミスを防ぐとともに、業務全体のフローを円滑に進められます。

未払いや不正リスクを回避できる

ECサイトを運営していると、商品は発送したのに代金が支払われないといった未払いトラブルや不正注文のリスクがともないます。こうした不安を軽減するうえでも、セキュリティ対策が整ったオンライン決済システムの導入がおすすめです。

たとえば、保証付きの後払い決済なら、万が一お客様が支払わなかった場合も、代金を決済会社が立て替えてくれるためお店側の負担はありません。また、3Dセキュアや不正検知機能など備わった決済システムなら、不審な取引を自動で見つけてブロックしてくれます。

運用負担を軽減し業務を効率化できる

オンライン決済システムを導入すると、ECサイトの運営が楽になります。たとえば、お客様が使い慣れた支払い方法を選べるようにしておくと、支払い方が分からないといった問い合わせが減り、サポート対応にかかる手間や時間を削減できます。

さらに、在庫管理や取引情報などと連携している決済システムであれば、リアルタイムでデータのやり取りが可能になり、効率的な管理が可能です。ヒューマンエラーによるミスも回避できるため、業務が滞ることなくスムーズに進行します。

オンライン決済システムの種類とその特徴

オンライン決済には、お客様のニーズに応える多様な支払い方法が用意されています。クレジットカードをはじめ、オンライン銀行決済、スマートフォンのキャリア決済、ID決済、電子マネー(プリペイド型)、後払い決済など、種類はさまざまです。

ここでは、それぞれの決済方法の特徴を紹介します。

①クレジットカード決済

クレジットカード決済は、オンライン決済のなかでももっとも利用されている支払い方法です。

カード情報を入力すると、カード会社が代金を立て替え、後日お客様が精算する仕組みです。クレジットカードを使い慣れている方やポイントを貯めたい方に選ばれることが多く、購入完了率の向上が期待できます。

また、クレジットカードは国際的にも広く使われているため、海外からの注文にも対応しやすく、越境ECにも向いています。一方で、カードを持っていない方や、情報入力に不安を感じるお客様も一定数いるため、ほかの決済手段とあわせて導入するのがおすすめです。

②オンライン銀行決済

オンライン銀行決済は、お客様がネットバンキングを使って、銀行口座から直接支払いを行う方法です。購入後に銀行のページへ移動し、そのまま振込を完了できます。

クレジットカードを使わずに支払えるため、現金派のお客様にも選ばれやすいのが特徴です。一方で、ネットバンキングの契約やログイン操作が必要なため、途中で購入をあきらめるケースもあります。そのため、導入時はほかの決済方法と組み合わせて、選択肢を広げておくと安心です。

③キャリア決済

キャリア決済は、スマートフォンの通信料金とまとめて代金を支払う仕組みです。携帯電話会社が提供しているサービスで、とくに、クレジットカードを持たない若年層や、スマートフォンを使い慣れたユーザーに人気があります。

お客様は、商品購入時にキャリア決済を選ぶだけで、クレジットカード情報の入力なしに支払いが完了します。キャリア決済は、アプリやモバイルサイトとの相性がよく、スマートフォン経由の購入に強みがあるのが特徴です。

ただし、月々の利用金額には上限があるため、高額商品の決済には向いていない側面もあります。

④ID決済

ID決済は、お客様が普段使っているサービスのアカウント情報(IDとパスワード)で、手軽に支払いができる仕組みです。クレジットカード情報を毎回入力しなくてもよいため、購入手続きがスムーズになり、ストレスを感じにくいのが魅力です。

決済途中で購入をやめてしまうカゴ落ちも防ぎやすくなります。また、利用金額に応じてポイントが貯まるサービスも多く、リピーターの獲得にもつながりやすいのがポイントです。

⑤電子マネー​(プリペイド)​決済

電子マネー(プリペイド)決済は、お客様があらかじめチャージしておいた金額のなかから支払う方法です。コンビニや交通機関などで日常的に使われているため、若者層や現金派のお客様にとって、なじみのある決済手段です。

とくに、スマートフォンからの買い物では、数タップで完了する手軽さが喜ばれています。さらに、チャージした金額以上は使えない仕組みなため、使いすぎたくないと考えるお客様も安心して使える決済システムです。

⑥後払い​決済

後払い決済は、お客様が商品を受け取った後に、コンビニや銀行、郵便局などで代金を支払う仕組みです。商品を確認してから支払いたい、クレジットカードは使いたくないといった声に応える決済方法として、近年注目を集めています。

決済が後になることで、お客様も安心して購入しやすくなり、カゴ落ちの防止や購買率アップにつなげることが可能です。

さらに、後払いサービスの多くは立て替え払いの仕組みを採用しており、お客様が支払わなかった場合でも、決済会社が代金を店舗に支払ってくれます。クレジットカードを持っていない方や初めてECサイトを利用する方でも安心して利用できる決済手段として、有力な選択肢のひとつといえるでしょう。

オンライン決済システムの選び方

オンライン決済システムはさまざまなものがあり、どのサービスを選ぶかによって、お客様の購入体験や運営側の業務効率に影響します。ここでは、オンライン決済システムを選ぶ際に確認しておきたい6つのポイントを紹介します。

多様な支払い手段に対応しているか

オンライン決済システムを選ぶ際にまず確認したいのが、お客様のニーズに合った支払い方法に対応しているか、という点です。商品に興味を持ってもらっても、使いたい決済手段がなければ、購入をあきらめてしまう可能性があります。

たとえば、若年層にはキャリア決済、ご年配の方にはオンライン銀行決済や後払いなど、世代やライフスタイルによって好まれる支払い方法もさまざまです。

多様な決済手段に対応することで、幅広いお客様にとって使いやすいECサイトを構築できます。

こちらの記事では「後払い」の仕組みについて解説しています。メリット・デメリットも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

コストパフォーマンスが高いか

オンライン決済システムを選ぶときは、初期費用だけでなく、月額料金や決済手数料などのランニングコストも忘れずにチェックしましょう。取引が増えるほど手数料も増えるため、全体でどのくらいの費用がかかるのか事前に把握しておくことが大切です。

また、手数料が安いかどうかだけで判断するのではなく、料金に見合う機能やサポートが整っているかも確認することが重要です。

たとえば、手数料が安くても機能が不十分なサービスや、困ったときにすぐ相談できないなどサポート体制に課題があると、日々の業務負担につながりやすく、結果的に人件費が負担になってしまうこともあります。

一方で、手数料などの料金は平均的でも、機能面に優れ、サポートが丁寧なサービスであれば、導入後のトラブルも少ないでしょう。スタッフの人件費を圧迫することもなく、全体を通して見たときにコストパフォーマンスが高い選択といえます。

入金サイクルはどうなっているか

手数料や機能だけでなく、いつ入金されるかも大事なチェックポイントです。売上が発生した時点で、すぐにお金が振り込まれるわけではなく、実際に自社の口座に入金されるまでには一定の時間がかかることがあります。

売上と入金のタイミングにズレがあると、仕入れや運転資金に影響する可能性があります。入金が遅いと資金繰りが厳しくなり、事業の進行にも支障が出るため、自社のキャッシュフローに合った入金サイクルを選ぶことが重要です。

たとえば、週1回や翌々営業日など入金サイクルが早いサービスであれば、安定した資金繰りが可能となるため安心です。

導入や運用がしやすいか

どれだけ高機能でも導入や操作が難しいと、逆に負担となる可能性があります。とくに、初めて導入する場合は、導入にどれくらい手間がかかるか、専門的な知識がどのくらい必要かを事前にチェックしておくと安心です。

管理画面が直感的に操作できるものや、チャットや電話などで気軽に相談できるサポートが整っているサービスであれば、導入もスムーズに進められます。また、受注管理システムや会計ソフトと自動で連携できる機能があると、手作業の入力が減り、作業ミスも防げます。

セキュリティ性は高いか

ネットショップでは、お客様のクレジットカード情報や住所など、大切な個人情報を取り扱うため、決済システムのセキュリティ対策は非常に重要です。

たとえば、データを暗号化するSSLや不正な取引を防ぐ3Dセキュア・不正検知機能、さらに業界標準のセキュリティ基準であるPCI DSSに準拠しているかを確認しましょう。安全な決済環境は、お客様からの信頼につながり、長期的な売上にもプラスに働きます。

個人事業主でも利用できるか

決済サービスによっては法人のみ利用可能というものもあります。個人事業主としてECサイトを運営している場合は、個人名義で契約できるかも事前に確認しておく必要があります。

スコア後払いでは、個人事業主の方でもご利用いただける「後払い決済サービス」をご提供しております。導入から運用までのサポート体制を整えており、リスク保証型決済で安心してご利用いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

【業種別】おすすめオンライン決済サービス

オンライン決済サービスには、クレジットカードやコンビニ払い、電子マネー、後払いなど、さまざまな種類があります。

どの決済方法が向いているかは、取り扱っている商品やサービス、そしてお客様の層により異なるのが特徴です。ここでは、業種や販売スタイルに応じたおすすめの決済方法を紹介します。

実店舗とECサイト両方を持っている事業の場合

実店舗とECサイトの両方で商品を販売しているなら、どちらでも共通して使いやすい決済方法を選ぶのがポイントです。おすすめは、クレジットカード決済やID決済です。

たとえば、ID決済なら実店舗ではQRコードで、ネットでは同じアカウントで支払えるため、お客様にとっても使い勝手がよく、ポイントをまとめて貯められるなどのメリットがあります。

店舗とネットで支払い体験が統一されていると、リピートにもつながりやすくなります。アパレルショップやテイクアウト対応の飲食店など、オンライン・オフラインの両方で販売している事業にとくにおすすめです。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

ECサイトに特化している事業の場合

ECサイトでのみ商品を販売している場合は、お客様が安心して簡単に支払える環境を整えることが大切です。とくに、初めて利用するお客様にとっては、支払いの不安が購入のハードルになります。

おすすめは、後払い決済とキャリア決済です。後払い決済は、商品を受け取ってからコンビニなどで支払える仕組みで「商品を確認してから払いたい」「クレジットカードは使いたくない」というニーズに対応できます。

キャリア決済は、スマートフォンの通信料金とまとめて支払えるため、ログインと暗証番号の入力だけで決済が完了します。

定期的な支払いが発生する事業の場合

学習塾や定期便、動画配信など毎月の支払いがあるサービスには、継続課金ができる決済方法が便利です。クレジットカードやキャリア決済なら、一度の登録で自動的に引き落とされるため、お客様は手間がかからず、事業者側も入金管理が楽になります。

若年層がターゲットの事業の場合

中高生や大学生がターゲットの場合、クレジットカードを持っていない人も多いため、別の決済手段の導入がポイントになります。おすすめは、キャリア決済・電子マネー決済・後払い決済です。

キャリア決済は、スマートフォンからすぐに支払えるため、通学中や移動中でも手軽に使えて便利です。プリペイド型の電子マネーやID決済、後払いも、使いすぎを防げる安心感から人気があります。若年層のライフスタイルに合った決済手段を用意することで、購入率やリピート率の向上が期待できます。

オンライン決済サービスを導入する手順

オンライン決済サービスをスムーズに導入する際には、全体の流れをあらかじめ把握しておくことが大切です。ここでは、選定から契約、設定、テスト、本番スタートまでのステップを順に紹介します。

①決済事業者の選定

まずは、自社のビジネスやお客様のニーズに合った決済事業者を選びましょう。対応する決済方法(クレジットカード・電子マネー・後払いなど)、手数料、入金の早さ、セキュリティや操作のしやすさ、サポート体制などを総合的に比較することが大切です。

将来的な事業拡大にも対応できるかもチェックし、導入事例や口コミも参考にすると安心です。

②契約手続きと加盟店審査

オンライン決済を導入するには、決済会社との契約と審査が必要です。申し込みの連絡をすると、必要書類が届きます。記入後、必要な書類をそろえて返送すれば、審査に進みます。

以下は、提出書類の一例です。

  • 法人の場合:履歴事項全部証明書、印鑑証明書
  • 個人事業主の場合:住民票、印鑑証明書、開業届や税務申告書のコピー

審査では、ECサイトの有無や提供する商品・サービスの確認が入ります。サイト公開前の場合は、内容がわかるよう資料等の作成を求められる可能性があるため、早めの準備がおすすめです。

③システム設定と導入

審査に通ったら、ECサイトに決済機能を組み込みます。細かい設定が可能なAPIやすぐに始められるプラグインを利用して導入できます。

また、決済画面のデザインや流れを自社のショップに合うよう整えることで、購入時の離脱を防ぎやすくなります。

④テスト運用と確認

本番前には、実際に決済がスムーズに行えるかテストしましょう。以下の部分に問題がないかを確認しておくと安心です。

  • 注文が正しく反映されているか 
  • キャンセルや返金はスムーズか 
  • 決済エラーが出たときの動きは問題ないか

問題があればこの段階で調整し、安心して運用に入れるようにしておきましょう。

⑤公開・運用開始

テストが無事に終わったら、いよいよ本番です。お客様からの問い合わせに対応できるよう、社内用のマニュアルやFAQを作成しておくとスムーズに対応できます。スタッフへ事前説明や研修を行うことも大切です。

運用後は入金状況や決済成功率の確認、セキュリティの見直しも定期的に行い、安全で安定した運営を心がけましょう。

スコア後払いでは、全国のコンビニ・郵便局でお支払いが可能な後払い決済サービスを提供しております。ぜひご利用ください。

まとめ

販売スタイルやお客様の層によって、最適なオンライン決済は異なります。たとえば、毎月の支払いが発生するサブスクや塾などにはクレジットカード決済が便利です。

一方、スマートフォンに慣れた若年層が多いアパレルやデジタルコンテンツでは、キャリア決済や電子マネーが人気です。また、初めて利用するECサイトでカード情報を入れるのが不安というお客様には「後払い決済」を用意しておくことで、購入してもらいやすくなります。

決済方法をうまく使い分けることで、購入率アップはもちろん、業務効率の向上にもつながります。導入にあたっては、費用、セキュリティ、入金タイミング、システム連携のしやすさなど、総合的な視点で検討しましょう。

後払いをお考えなら、スコア後払いをご検討ください。全国のコンビニ・郵便局・各種決済アプリを利用したお支払いが可能な後払い決済サービスを提供しております。リスク保証型決済で未払いのリスクを防ぎ、請求・回収業務もすべておまかせいただけます。

初期費用・月額0円と、導入しやすい料金形態で売上拡大と業務の効率化が可能です。お客様のお支払いに関するご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

→SCOREへの後払いの導入相談はこちらから


お問い合わせ

お気軽にご相談ください。

お問い合わせフォーム